数学
簡単な微分方程式を解けるようになればOK!
国大の編入試験にでる数学は高専3年生レベルでも解ける内容です。
線形代数に関していえば、行列の固有値や逆行列などを求めることができればOK!
しかし、2009年度は6行6列の行列がでたので予め高次の行列を解く演習をしておくこと!
釧路高専林義実先生が書いた「ベクトル・行列・行列式」という参考書がわかりやすいと思います(緑の表紙)。
ちなみに私は林先生の授業を受けたことがありますが、この本が売れていいおこずかい稼ぎになったと言っておりました。
林義実でググればでます。
物理
力学は基本となる運動方程式を扱った問題がでます。
とりあえずF=maは押さえておきましょう。また微分積分を用いて運動方程式が解ければよいと思います。
ただ公式を覚えているだけでは確実に失敗します。
F=maから全て導きだせるようにしましょう。
電磁気は専門教科でもあるのでそちらの勉強が完璧であれば大丈夫でしょう。
ポインティングベクトルやマクスウェル方程式などの知識は必要ありませんが、覚えておくことにこしたことはないと思います。
参考書は「大学1・2年生の物理」がよいかと思います。あまり難しくなく詳しく解説してあるので勉強がいやにならないという理由で♪
あとは名門の森シリーズなど。
化学
正直いって化学はノータッチです。
みんなもノータッチでほぼ白紙だといっておりました。
参考になることをいえなくて申し訳ございません。
電気磁気学
静電界から静磁界まで幅広いですが、簡単な問題ばかりです。
しかし2009年度入学生向け試験では「2対の平行往復線路の単位長さ当たりの自己インダクタンスを求めよ」
というかなり「?」な問題がでました(図なし)。なんとか解けましたがいまいちあっているかどうかわかりません。
時間がある人は挑戦してみてください☆
物理の時同様、ポインティングベクトルやマクスウェル方程式の知識は必要ありません。
ただ発散定理やストークスの定理くらいはおさらいしておくように!
ためになる参考書はどれも電気磁気学の教科書は似たようなのばっかりなのでいろんなものを読んで
自分にあったのを選んでください。
ただこれだけはオススメっていうのがブルーバックスの「高校数学でわかるマクスウェル方程式」という本!!
ぶっちゃけ高校生では理解できない内容だと思いますが、それだけに編入試験には役に立つと思いますし、
電気磁気学のなんたるかがわかる内容です。竹内淳先生著。
一生のバイブルにできるようなそんな本だと思います。
ポインティングベクトル…ある磁束密度BがあったときB=rot AとおいたときのベクトルAのこと。
マクスウェル方程式…電気磁気学のあらゆる要素を4つの式にまとめたもの。
div D =ρ
div B = 0
rot E = −(∂B/∂t)
rot H = J + ∂D/∂t
の4つの式
電気回路
簡単な回路の力率や有効電力、無効電力を求められればOK!!
電気電子系の高専の人なら余裕かと。
特に参考書のオススメはなし。
たくさん演習問題ときましょう!
論理回路
2009年度入学生向けから登場した教科。
正直今まで電子回路を勉強し続けていたので大変でした。
しかし、問題は非常に簡単でした。
フリップフロップ回路や状態遷移図などを押さえておきましょう。
例題として「JKフリップフロップ回路を用いてDフリップフロップ回路を作りなさい。」
暇な人はやっておいてください。
参考書は高専の授業であつかった森北出版の「論理回路理論」です。
逆から読んでも「論理回路理論」ではありません。
リードマラー標準形とかクワインマクラスキー法とか難しいことはでないので安心ください。
参考までに
リードマラー標準形…論理式をEXORで表現した形のこと。
クワインマクラスキー法…複雑な論理式を簡単にする方法の一種。正直カルノー図を使え!!ってぐらいメンドイ方法。
半導体工学
これもあまり難しい問題はでないと思います。
ただ情報系の学生には非常にきつい内容です。
私も高専では情報系一本でやってきたので勉強が大変でした。
肝心の内容として、ホール効果、半導体の温度依存、フェルミエネルギーなど簡単なことを押さえておけば大丈夫かと。
高専時代他の学科の先生に聞いて勉強していました。
その先生に参考書として「半導体工学」高橋清著という本を渡されてあたふたしました。
でもやるしかないのでなんとかやってみたところ、試験が簡単すぎました。
そんなわけでオススメの一冊です。
プログラミング
一番の難関かと。
特に電気電子系の学生には鬼門的存在。
逆に情報系の学生にはやさしい内容。
C言語でのメモリ管理など徹底的に学習していれば大丈夫です。
ガーベジコレクションのアルゴリズムなど。
また2進法についてもでるので押さえておいてください。
プログラミングを書けというような問題はでないと思いますが、
再帰アルゴリズム(バックトラックアルゴリズム)で数列を解くぐらいのプログラミングは書けるようにしたほうがいいかもしれません。
参考書は特にありません。
参考までに
ガーベジコレクションのアルゴリズム
参照カウント(法)…ヒープ領域においてそこから参照されているポインタの数を数え0であればガーベジ(ゴミ)とみなし削除する方法
欠点として、ゴミがゴミを参照しあっている場合削除できない。
以上がそれぞれの教科に対するアドバイスです。
参考になれればと思い書きました。
電子情報工学科電子情報システムコース2年 濁沼広樹